NOW AND THEN
原論
岐阜の善光寺で行われた 数学独立研究者 森田 真生さんのワークショップに参加してきました。
今回は2日間のワークショップで、テーマは「証明とは何か」ということでした。
話題の中心は、ユークリッドの「原論」についてです。
第1巻は平面図形の性質について書かれており、私たちが小学校や中学校で習う定理が登場します。
「原論」は、数学という学問の基盤として、紀元前3世紀から現在まで読み続けられている名著ですが、全13巻をゆっくり読む機会はなかなかありません。
恥ずかしながら私もじっくり読んだことはありませんでした・・・
今回のワークショップは、最初の8つの命題の証明を理解することが目標です。
1つ1つ根拠をたどって読んでいくと、「原論」の見事な構成に驚かされます。
最初に述べた定義・要請・公理、あるいは先に証明した命題を根拠に論理を組み立てて、次の命題の証明が導かれるのです。
無駄なく伏線が張られた本格推理小説を読んでいる感覚です。笑
これを機に少しずつ読んでいきたいです。