大山誠一郎のミステリ短編集「密室蒐集家」を読み終えました。
5つの短編が収録されており、どれも密室殺人事件を扱った本格ミステリになっています。
密室の謎を解決するのは、密室蒐集家。
時代を越えて突然現れる謎の人物です。
どの話もかなり偶然が重なって謎が構成されていますが、ちゃんと論理的な推理によって解決されます。
無駄のない伏線、意外な真相、かなりクオリティの高い作品ばかりで、本格ミステリ大賞を受賞したのも納得です。
久しぶりの直球ミステリでした。
著者である大山誠一郎は京都大学推理小説研究会出身の作家で、2002年にデビュー。
非常に寡作ですが、今後も注目です。
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